top of page

ADHDについて

  • 執筆者の写真: 佐々木 茂
    佐々木 茂
  • 8月20日
  • 読了時間: 5分

 1.ADHDの定義と特徴

  • 歴史的背景: ADHDは1902年にロンドンのGeorge Still医師によって初めて報告され、多動、衝動性、注意力の欠如が主な特徴として認識されています。


  • 特徴の推移: 「一般的には子どものときにはどちらかというと多動性が目立ち、大人になると多動性が外面的には目立たなくなるため、相対的に不注意が目立つようになると言われています。」


  • 子供のADHD:多動

  • 大人のADHD:不注意


  • 具体的な特徴: 注意障害、多動、集中力の低下、衝動性(感情の起伏が激しい)、感情抑制が苦手、二重課題が苦手、記憶力の低下(興味・関心があること以外の事柄)、急に元気がなくなる、作業記憶(ワーキングメモリー)が苦手などが挙げられます。


2. ADHDと臓器(特に腸)の深い関連性

  • 精神と腸のつながり: 「精神異常の主な病原は、たいてい胃と腸の辺りにある」(フィリプ・ピネル氏の言葉)という認識を基に、ADHDなどの精神科領域の症状や疾患が腸を中心とした臓器と深く関係していると指摘されています。


  • 腸内フローラの重要性: ADHDの人は「大小ありますが、腸に問題を抱えています。」腸内細菌(善玉菌、悪玉菌、日和見菌)のバランスが、腸の健康を保つ上で重要です。


  • 消化システムの機能不全: 腸内フローラのバランスが崩れると消化システムに悪影響が及び、「下痢、便秘、腹痛、吐き気、胃もたれ、体のだるさなど」の消化器症状が現れます。これは脳にも影響を与え、「落ち着きがない・注意が悪くなる」ことにもつながるとされています。


  • 免疫機能を持つ臓器への影響: 腸や全身の炎症は肝臓、脾臓、副腎といった免疫関連臓器に負担をかけます。


  • 肝臓: エネルギー不足に陥りやすくなり、元気がなくなる。タンパク質合成が不十分になるため、体力が減退する。


  • 脾臓: ウイルスなどに対する抗体生成が遅れたり減ったりし、「体調を崩しやすくなる」。


  • 副腎: 炎症がストレスと認識され、コルチゾールなどが分泌される。ストレスが続くと「副腎疲労」に陥り、「夜の異常な疲れ、慢性的な倦怠感や意欲低下、体を動かすことさえもしんどくなる状態」を引き起こします。


3. 体内でのアルコール生成とADHD

  • 「お酒を飲んでないのにアルコールが体内に存在している」: 一部のADHDの人の腸内では、カンジダ菌を含むイースト菌が増殖し、摂取した糖類(炭水化物)をアルコール発酵によって消化してしまう現象が報告されています。


  • ADHDの特徴との関連: 「アルコールに変換させる腸内細菌や病原菌がAD/HDの特徴(落ち着きのなさや注意散漫)に深く関わっています。」これは腸とADHDの密接なつながりを示唆しています。


4. 腸漏れ症候群(リーキーガット症候群)と落ち着きのなさ

  • 腸漏れ症候群の定義: 腸に炎症が起こり、腸膜に穴が空くことで、消化物の成分や毒素、腸内細菌が血管内に入り込み、全身に炎症を引き起こす状態です。


  • ADHDとの関連: ADHDの人は「大小のありますが、腸漏れ症候群(リーキーガット症候群)が起きていると多くの文献や研究で発表されています。」


  • 精神面では「集中力の低下、気分のイライラ、情緒不安定」が引き起こされ、ADHDの注意散漫や多動を悪化させます。


  • 腸内フローラの乱れは、感情を抑制する機能を持つ「前頭前野機能にも影響」を与え、ADHDの人の前頭前野機能低下をさらに進行させるとされています。


  • 原因: 「小麦粉に含まれるグルテンおよび乳製品に含まれるカゼインは分解しきれないまま腸に送られ、腸壁に留まり、腸壁に穴を空けるのです。」その他、消臭剤、薬、ストレス、不眠、食物繊維不足、防腐剤など殺菌作用のある成分を含む食品の摂取も原因となります。


5. ADHDと免疫システム

  • 免疫システムの不完全さ: ADHDの人の免疫システムは「不完全な状態」であり、「だから風邪をひいたり、体調が崩れやすいんです。」


  • 腸と免疫: 免疫システムが正常に機能するかは、「生後約20日以内にバランスの取れた腸内フローラが定着するかで決まります。」


  • リンパ球の不足: ADHDの人は免疫システムを構成する要素の中で「リンパ球の数が少ない」と言われています。リンパ球は全身の粘膜に存在する抗体(免疫グロブリン)を作る役割があり、不足すると病原菌が侵入しやすくなり、風邪を引きやすくなります。


6. ADHDと脳機能

  • 前頭前野の機能低下: 多くの研究で、ADHDの人は「前頭前野の大きさが、健常対照群よりも小さい」ことが示唆されています。前頭前野は注意機能、感情コントロール、二重課題、記憶の想起、作業記憶と関連しています。


  • 眼窩前頭前野と衝動性: 前頭前野の一部である「眼窩前頭前野」は衝動性のコントロールに深く関連しています。


  • ADHDの人は自律神経の調和が困難で急に交感神経が上昇しやすく、扁桃体(感情に変換する脳部位)が過活動になります。


  • 「眼窩前頭前野が機能低下していると、扁桃体から来る感情を抑制できなくなります。結果、衝動に駆られた言動をとってしまいます。」


7. 食事の重要性

  • 心身の多角的なアプローチ: 腸内フローラのバランスの崩れ、免疫システムの不完全、前頭前野の機能低下といった問題の解消には、「心身の多角的なアプローチが必要」であり、食事がその重要な要素です。


  • 避けるべき油: 「サラダ油を中心とした植物油はトランス脂肪酸を含んでおり、腸壁に直接ダメージを加えます。」酸化ストレスや細胞損傷のリスクも指摘されています。


  • 推奨される油: 「コールドプレスしたバージンオリーブオイル」が推奨されています。オレイン酸は血管などの細胞の酸化を防ぐ効果があり、ADHDの人の体内で進行している炎症や酸化に対する必要成分とされています。


  • 菜食主義への見解: 子供に対する菜食主義は、「肉を食べる子供に比べ、健康を害しやすく、精神運動疾患や血液の病気が目立つ」ことや、「筋力低下や骨がもろくなりやすい」といった問題点が指摘されています。子供にはお肉も食べさせるべきという意見です。


  • 推奨される肉: 「赤身のお肉に多く含まれる鉄分は、消化管の粘膜を維持する多くの成分を運ぶ役割があります。」ADHDの人は腸を含めた粘膜に問題があるため、意識して摂取することが勧められています。ただし、食べ過ぎは脾臓に負担をかけるため注意が必要です。


ree

 
 
 

コメント


bottom of page